3日目: タシュクルガン |
夜中に寝ている人がいて3時間も電気をつけっぱなしにするのは非常識だよバカ女と言いたかったけれど、ドミに泊まったのは自分なので仕方がないのか。
そんなわけで不快な目覚めで8時起床。朝のモルゲンロート。
モエキ君と朝ご飯へ。ザ、中国の安定の朝食だった。中国の好きなところは絶対おいしい朝食に出会えること。韮の肉まん、豚の肉まん、黒いおかゆ、ワンタンを注文。ワンタンの海藻がとてもおいしかった。おなか一杯。モエキ君もよく食べる人なのでいろいろ頼めてうれしい。二人で35元。(600円)
10時、パキスタンへ向かうためにクンジュラブ口岸(ポート)へ。タクシーはこの日はほとんど走っていなくてつかまれられず、徒歩で15分ほど。
しかし残念ながら今日は国境は閉まっていました。それもそのはず。今日5月1日は中国の祝日です。
このクンジュラブ峠を越える国境は土日、祝日は閉まっている。昨日フロントの人にも明日は閉まっているよと言われていたけれど、希望を捨てないで来てみたけれどダメでした。敗退。勝負有り。
そんなわけでトボトボ宿に帰る。
もう一泊余儀なくされてしまった。
中国で割とユースのドミに泊まるのは、女子ドミで静かだし、みんな割と早く寝るし、貴重品の管理にも神経質にならなくても結構大丈夫だし、いい人が多く、情報も得られる等特に悪いことがないから。しかし今日は昨日の人がいるので移動です。4人ドミはやめて、2人部屋を一人使いすることに。快適だったわ。
タシュクルガン観光は特にこれと言った目玉はないので、今日はタジクの人たちが住むの村へ行く事に。場所は三か所。北の方と東の方、昨日行った湿地帯の奥。
11:30出発。昨日のマンゴーがおいしかったのでまた食べた。マンゴー万歳。日本だと高いけれど、こっちだと一キロ20元。(340円)
北のヒズラーブ(ティズラーブ)という村へ。ユースを出てそのまままっすぐ進むだけ。途中看板でタジク村とも書いてあります。
家は数少なく、点々としていて、そして家の周りに鉄線があり、遠くからでは見えないので近道しようとすると(やはり人間の本能で...)鉄線にあたって戻ることになる。なるべく道をそれない方が賢明。
丘の上にはお墓があった。絵になる風景。
丘を越えて村へ。
道を聞いたお父さん。
家は見えているけれど、点在していて遠い。
村人発見で道を聞くと、お母さんは中国語は話せないのか娘さんを呼んでくれてモエキ君が会話。家に招待してくれたので、タジク人のおうち拝見です。
外は殺風景でシンプルな外観に対して、中は赤色で飾ってあり豪華。こういう家の造りはチベットとも似ている。
豪華な帽子をかぶって着替えて登場してくれた子供達。
私にも被せてくれた。
ありがとうです。お邪魔しました。
国道沿いを行く方が村の密集地に辿り着けるらしく国道へ。止まってくれた荷台付きのバイクで送ってもらう。
その人から村へ入る為に?登録するように言われ、じっと見ているので指をさされた警察署へ。
そこではなかったらしく警察のバイクで登録所(?)へ送られる。
タジクの村は一般開放されていないのでタシュクルガンの町へ帰るように言われた。
中国には解放されている所とそうでない所があるらしい。自ら警察署に出向いてしまったのが失敗だった。そんなわけでここで村見物は終わって帰りました。
すでに村の散歩も数時間位はしたし、タジクのおうちも拝見できたし、初めて警察のバイクにも乗れて(乗せられて)、警察官に囲まれてカメラをチェックされるという(国境関係の建物は撮っていなかったので、私のは何も消されたりはしていない)稀な経験もできたので良かった事にしよう。拘束されたりしたらどうしようかと思ったけれど、何事もなく終わって良かった。
やぎ、羊、ヤクが渡っている所からがヒジュラーブ村の看板。
ちょっと遅めのお昼ご飯へ。
明日からパキスタンなので今日は中華に行こうと話しつつ、おいしい羊の串を目の前にして通り過ぎる事は出来なかった。意思が弱い。
赤いパラソルの下なので色が変ですが種類が豊富。
いろいろあり迷うけれど得体が知れないのであまり冒険はできず。真ん中の内蔵や脂身の塊が気になった。
心臓も食べた。美味。他には定番の物を注文。私は間に必ず一つささっている脂身が好き。モツ肉大好き。トマトも美味しかった。あぁまた食べたいなぁ。
外にはだいたいプロフがあった。かなり羊臭い事が想像できるので食べていない。
やっぱり中華も必要なので昼から二軒目へ。食べ歩きの旅になって来た。ウイグルのお店だとビールもないし。
ニンニクの芽と豚の炒め物と茄子の炒め物。見た目は綺麗じゃないけど安定の美味しさ。
途中にあったマッサージへも行ってみた。108元。全身まんべんなく揉んでもらえて普通に気持ちよかった。
今日は高台へ。昨日はケチって入らなかったけれど、今日は30元払って入った。
町が一望出来る。
群れから外れたヤギ。なんか誇らしげに笑っているように見える。群れへお戻り〜。
今日もまた昨日の湿地帯へ。
すること無いので遊牧するヤギの後をつけることに。夜までにお腹をすかせないといけないし。
放牧が終えたヤギがどこに帰るのか気になるのでついていく。かなり早足なので標高3000mで早歩きするのはしんどかった。追いかけるのも一苦労です。
ここに帰って行った。数日前の地震で家畜もかなり被害があったそうだけれど大丈夫だったかな。
夕方は風が強くて寒かった。砂まじりの突風が吹きつけて来て砂が体にあたってバチバチ言う程。
今日は沢山歩いて疲れたので、昨日見かけたホテルに「温泉」とあったので行ってみる。温泉があるに違いないと思ったけれど共同浴場はなく、なんと各部屋にバスタブがあり温泉があるのだそう。それは羨ましい。見せてもらって後一歩で入れると言う所で、フロントのボスのお許しが出なかったらしく入れなかった。残念。
一泊300元しなかった位なので、次回ここに来る事があれば絶対泊まりたい。K2 Youthのすぐ近く。
すぐ近くに温泉施設があるというので行って見る。
中は豪華絢爛だけれど、がらんどうで負の遺産に見えた。
自分が想像した日本のような温泉ではなく水着を着て入るスパのような施設だった。しかし人は皆無でお湯も張り替えられていない。すぐにお湯をはってくれるとのこと。しかし水着を購入してまで入りたくはなかったのでロビーでまったりした。モエキ君は入ってポカポカしてお湯は良かったそう。
夕方のタシュクルガンの眺め。穏やかに見えるけれど、風が強く寒い。
22時すぎ、やっと暗くなった頃に夜ご飯へ。遅いけれどウイグル時間で考えると20時過ぎ。
野菜炒めがおいしかったし水餃子もおいしい。スープは初めて見たと言うトウモロコシのスープを頼んでみたらとても甘かったので微妙。中国のご飯はほんと多い。一人だと絶対この水餃子もスープも頼めない。二人で96元(1600円)
夜は一人部屋で快適に眠れた。